スタッフブログ - 日々のコト

子供部屋を考える その2

そもそも「子供部屋」とは何かを考えてみましょう。

「子供部屋」は日本で昭和初期の戦後にアメリカの文化から取り入れられた部屋であり、その以前の日本の文化にはない概念です。

 アメリカにあこがれてアメリカ文化のカタチを真似た子供部屋ですが、アメリカ人と日本人の「子ども」に対する考え方には違いがあり「子供部屋」に対する考え方にも違いがあります。

【アメリカの場合】 個人主義であり、生まれたときから子供を一人の人間として人権を持っている。男女も親子も平等。子供部屋は、生まれる前から準備される空間である。子供部屋は自由と平等・プライバシーの象徴である。添い寝をする文化はない。生まれて間もなく赤ちゃんは子供部屋で寝る。夫婦は夫婦の時間を大切にする。

【ヨーロッパの場合】 生まれたときはただの動物。どうすれば人として成長させることができるかをベースに子育てする。勉強は学校でするもの。20世紀後半ぐらいまではフランスやドイツなどには、子供専用の個室がなかった(専用の部屋が欲しいのであれば自分で家を持てと自立を促す)。夫婦の時間を大切にする。

【戦前の日本】 家族で一つ。プライバシーの部屋がない。子供の気配を感じたい。襖一枚でプライバシーを保つ。添い寝の文化。

現在では、欧米の様式(○LDK)が主流ですが、家族との関わり方を考えずに混同させると子供にも戸惑いや不安を生じさせてしまいます。(欧米人のような個人の主張もできなければ、空気も読めない人間になる)

どんな子育てを考えているか、我が子にどういう環境を与えてあげたいか環境設定は大切なことだと思います。

つづく

一級建築士 三谷賢治


2021.05.11 日々のコト

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