
スタッフブログ - 日々のコト
5.未来を考える~家族と一緒に育てる家(その1)~
「家は3回建てないと理想の家にならない」って本当?
家づくりの場面で、よく耳にする言葉があります。
**「家は3回建てないと理想の家にならない」**というものです。
この言葉の背景には、多くの人が一度目の家づくりで後悔しているという現実があります。
その多くは、住宅展示場で見た“かっこいい家”や“センスのいいデザイン”に心を奪われた結果、長い人生に寄り添えない家になってしまうという後悔です。
生活の変化は、想像以上におおきい
人の暮らしは、10年、20年、30年…と時間が経つごとに変わっていきます。
その変化は大きく3つの時期に分けて考えることができます。
1. 育児期|家族の中心に「子ども」がいる時期
出産・育児に追われ、自分の時間もままならない毎日。
ただ後半には少し余裕が出てきて、「自分の生きがい」や「趣味」などにも目を向け始める時期です。
家族の関係性が密で、家の中心に「子ども」がいる暮らしが続きます。
2. 形成期|子どもが自立し、親も社会で活躍する時期
子どもが学校や部活動などで家を離れる時間が増え、親も仕事で忙しくなる時期。
子育てが落ち着き、親自身がキャリアや地域とのつながりを意識するようになります。
子どもの個室が必要になり、生活動線も変わってきます。
3. 養老期|夫婦ふたりで過ごす、人生の後半戦
子どもが独立し、定年退職を迎えると、夫婦ふたりの暮らしが長く続きます。
日本ではこの養老期が人生でもっとも長い期間になることが多く、
実はこの時期こそが「本当に居心地のよい家」が求められるタイミングです。
家づくりの転換点=人生の転換点
家づくりを見直すきっかけになるのは、多くの場合、こうした生活の節目です。
そして実は、その節目ごとに「離婚率」が高まるというデータもあります。
環境の変化が、夫婦や家族の関係性にも影響を与えるということです。
だからこそ大切なのは、人生の転換期にこそ「これからの暮らし」を家族でよく話し合うこと。
家は「住むための箱」ではなく、家族の関係を育て、支える土台です。
いまの暮らしだけでなく、10年後、20年後、もっと先を見すえた家づくりを、考えてみませんか?
(文・三谷 賢治)
2022.05.20 日々のコト
関連記事
もっと家印を知りたい方へ
資料請求
家印の実例集・マガジン差し上げます
(実例集は富山県内に建築予定の方に限らせて頂きます)